エンジン式高圧洗浄機の注意点

2020年の3月から売り出した蔵王産業のエンジン式高圧洗浄機ですが、おかげさまで好評のまま1年ちょっとが経過しました。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機
蔵王産業 エンジン式高圧洗浄機『ヴィットリオZE』

当店も深く開発に関わったモデルですのでみなさんが気に入ってくれて売れているのはめっちゃ嬉しいです。

現在は昨年末にリリースした当店オリジナルの「ショートノズル」も販売好調です。特に新規で本体を購入されるお客様の8割以上がショートノズル付きのセットを購入してくれてて、作ってよかったなってのが本音です。

そんなわけでかなりの台数を販売させて頂きまして、また少しですがFAQ的なものも増えてきましたので今日は2つ書いておきますね。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機

まずひとつめ。
これは使用頻度が低めの方にまれに出てしまう症状でして、おおよその理由が分かってきたエア抜きのためのリリーフバルブ付近のトラブル対応に関して。

この指を差している箇所の白いバルブがエア抜き用のリリーフバルブなのですが、この白いバルブが付いている根本のシルバーの部品の根本にスプリングバルブが内蔵されております。
機能としてはポンプから排出される高圧水流の戻り防止のための逆止弁なのですが、このバルブがたまに固着してしまう事があります。
固着してしまうと最悪水が全く出なくなったり、水圧が極端に落ちたりします。

これの対処法としては。

・このバルブ自体に振動や軽い打撃を与えてみる。
・水のインプットを水道にして圧を掛けてみる。

のどちらからで高確率で直ったりします。
まぁスプリングで押さえられた止水バルブが噛み込んで固着しているだけなので「コンコン」って軽く叩いてあげたり、水道水の圧力で無理やりリリースしてあげれば普通に使えるように戻るわけです。
不具合が出た場合でもご自身で簡単に試す事の出来る処置ですので覚えておくといいと思います。

 

そしてふたつめ。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機

このノズルも実は「水圧が急に弱くなった」という問い合わせの件に絡んでおります。
このノズル、持っている方なら分かると思いますが画像のように左右に回す事で水流の幅調整が可能になっており洗車にはかなり便利なので、このノズルをメインで使っている方も多いと思います。
で、このノズル。
実はもうひとつ機能がありまして……

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機

こんな風に「前後」にも6~8mmほど動かす事が出来ます。
この前後に動くのがわりと微妙な動きなのでちょっと分かりにくいのですが、この前後の動きは「水圧調整」をしております。
ノズルを前後の動かしてみると全開で「ドバー!」と出たり、最弱で「ジョロジョロ」って出ると思いますが、最初から機能として付加されているのです。

これが分かっていない人が結構いまして購入後に「急に水圧が…」って問い合わせに繋がったりします。
ですのでそんな事がありましたらとりあえずノズルを一度前後に動かして確かめてみてくださいませ。

ちなみになんでそんな「ジョロジョロ」なモードがあるかと言いますと、このジョロジョロにしてあげるとちょっとだけ噛んでしまったエアーを抜く事が出来るんです。
上で紹介したエア抜きバルブを開け締めするほどではないエア噛みの時は試してみてくださいませ。

ってなわけで大好評絶賛発売中のエンジン式高圧洗浄機。
ご検討中の方はぜひどうぞー。

3月が猿って4月突入

いよいよ新年度開始。
この春からいろんな意味で新生活になる人も多いと思いますが、工具の販売現場も一年経ってリセットって感じですかね。
春向けというか新人さん向けというか、そういった基本工具系の商材が多くなってくる時期でもあります。
また3月の年度末で在庫がずたずたになったメーカーや問屋さんの在庫復活も今月にかなり集中すると思うのでバックーオーダー品の復活も期待したいところです、はい。

私はとりあえず繁忙期の3月が終わったって事で少しだけ一息つかせて頂きまして、今週の定休日にもまたもやバイクに乗りにいってきました。

バイクにのりますハスク350

これまた水曜日はアホみたいな陽気になりまして新外装に替えた初走行だったのですが、そんなの関係なく楽しく汗をかかせて頂きました。

しっかし。
これ愚痴かな…やっぱ歳取るといろいろだめですね。
普段の運動不足も相まって1時間も走ってたら疲れとかよりも身体のアチコチが悲鳴を上げはじめまして…。
膝が痛いとか、腰が痛いとか、肩が痛いとかねw
こういうのももうちょっと辛抱して乗り続けてると身体が出来てくるので気にならなくなってくるのですが、それまでの間にポンコツになりそうな勢いです。

バイクにのりますハスク350

それでも乗っている時は楽しいのでヒャハーしながら楽しめるのでまぁ良いって事にしときますか。
今年は特になるべく乗るようにして、出来ればレースにも参加したいので変な怪我とかしないように気をつけたいと思います。

あ、そうそう。
せっかくバイクが変わったので自分用の持ち出し工具も揃え直してます。
やっぱ工具を新調するのって楽しいっすねー。

暑さ寒さも彼岸まで

先週までの寒さはなんだったのかというほどに。
とにかくいきなりパキっと暖かくなってきました。

お店の方も気温上昇とともに活動的になる人達が来店してくれるようになってきて「お、いよいよ春かな」と期待させてくれます。

そんな私も今週の水曜日(定休日)に久しぶりにバイクに乗りに行ってきました。

成田MXパークと新外装

実は走った事がなかった成田MXパーク。

お隣のナグモのながちゃんが練習にいくというので同伴させてもらいコースとかも教えてもらいました。
いやー初めていったけど楽しいとこですね。
(桜もめっちゃ咲いてて気分は最高)

そして朝方だけは少し肌寒かったのですが…

成田MXパークと新外装

お昼頃には汗だくの陽気になりまして、ちょっと風もあったりして最高の花見日和。
心地よい疲れもあって「走るのも楽しいけど、はよ帰ってビールのみてぇ」と心底思いました。

そんな楽しい休日を過ごしまして。
帰ってきたら洗車なのですが…やはりビール飲んじゃって洗ったのは翌日。

成田MXパークと新外装

外装を剥きつつキレイキレイにしてあげまして。
ここからもうひとつの目的だった外装交換。
このハスクが来てから前オーナーさんの外装が付きっぱなしだったので、そろそろ自分色にしてあげなくちゃね。

成田MXパークと新外装

で、今回はシックに(地味に)仕上げたデカール貼り込んで出来上がり!

成田MXパークと新外装

ABIT-TOOLSは小さく、NAGmotorsは大きく。
うん、なかなかかっこよろし。満足の出来栄えです。

そんなわけでぼちぼちシーズン本番。
走る準備も万端になりましたので今期も楽しもうかと思います。

 

あ!そうそう。
お隣のナグモ絡みで告知をひとつ。
お隣のながちゃんこと長嶋選手と高校生ライダーの青木琥珀選手にリンクオイルサポートが決まりました。
オイルは2スト用のR2レーシングと4スト用のトルク15W50、そして現在密かに開発中のギアオイルです。

成田MXパークと新外装

ながちゃんはもう知っている人もいると思うけど、琥珀選手は先月まで中学生でイタリア留学まで念頭にある期待の若者。

そんな琥珀選手の事をoff1.jpさんが取り上げて記事にしてくれました。
興味ある人はぜひご一読くださいませ。

完結編を観てきました(ネタバレ無)

水曜日の定休日に久々の映画館、シンエヴァ観てきました。

シンエヴァ

旧劇場版が公開された1997年。
上の子供が生まれてカミさんが帰郷している時に木更津の小さな映画館で観たのがもう24年前。

あれからずいぶんと歳をとりましたが完結を見ることが出来て嬉しかったです。

シンエヴァ

見る前からなんとなく思う所があってIMAXのエグゼクティブシートを予約してみました。(3300円もした!)
まぁなんというかひとりで静かに観たかったんですよね。

155分というそこそこ長編になってましたが集中して観てたのであっという間に終わった印象。
(それでもトイレには先に行ったほうがいいと思う)

観終わったその日よりも翌日の方がなんというかクルものがあって、多分それは映画の感想とかじゃなく「終わっちゃったなー」といううまく言葉に出来ない消失感みたいなものかも知れません。
(これは多分旧劇から追いかけている人なら分かるかな)

Qのあたりで完全に離脱してしまった人も多いかと思いますが、そういう人ほど今作は観ておいた方が良いと思いました。(私もそうだった)
ってなわけで四半世紀に及ぶ物語の完結を見ることが出来て満足でした。

LINK-OILのエンジンオイル最上位グレードTORQUE15W50

当店取り扱いの国産オイルであるLINK-OIL

link_nwrogo

今ではリピーターのお客さんも増え多くのユーザーに支持して頂いているエンジンオイルです。
製造元のメーカーさんも昔からよくしっている人が開発を担当してますので、最終的な判断が感性によるところが強い傾向になるオイルに関しては個人的にも信用出来るオイルです。

で、このLINK-OILの最上級グレードであるトルク15W50。

link_torq

LINK-OIL トルク15W50

最近のエンジンオイルの主流である低粘度オイルって大抵0W番台とかゆるいオイルが話題になる事が多いので、この15W50と言うオイルがなんかものすごく硬い印象を受ける人も多いと思います。
しかし省燃費型エンジンではなく純正指定で10W40とかのエンジンではものすごい性能を発揮してくれます。

LINK-OILと言うブランド。
数種類のスポーツグレードがありますが、ぶっちゃけちゃうとこのトルク15W50だけが別格です。この下のグレードになるパワーSP15W45とかも個人的にはお気に入りなのですが、それは費用対効果も含めての印象であって性能だけを言わせてもらえばトルク15W50だけが抜きに出た性能を持っていると思います。
とくに今からの時期、外気温が暑くなってくるこの時期からはホントにおすすめ。

その最たる理由であるポイントがノンポリマーなんです。
ノンポリマーとはかなり端折って言わせてもらえれば「熱に強いオイル」
オイルはエンジン内で過酷な状況になります、とくに夏場はサーキット走行なんかよりも町中の渋滞で軽く120度超えとかしちゃうんですね。

以前乗っていたロードスターではオイルの開発車両をしていた事もあって計器類が10個くらいついてました。サーキットでも15分走行ごとに抜いてテストして……とかも何度もやったのですが、その時でも最高で128度くらいでギリギリ130度は超えませんでした(オイルクーラーも付いてました)
しかし、その状態の車で首都高の渋滞にハマった時はあっけなく135度に到達。内心びびった経験があります。
で、一般的にオイルは130度を超えるとダメになると言われてます。その「ダメになる」原因のひとつがポリマーなんですね。

なのでどのオイルメーカーも最上位グレードにはノンポリマーを推してきております。
逆に言うとポリマーをあまり入れずに高性能なオイルを作るにはコストがそこそこ掛かるので、そのコストは販売価格に跳ね返ってしまうんです。
ですので現在のこの価格でノンポリマーのトルク15W50はかなりお買い得な超高性能オイルだと言えます。

私も自分のダートバイクに入れているオイルを先月からパワーSP → トルク に変更しました。
大きな理由としてはやはり季節が変わり気温が変わってくる事に対する対策です。

レース用のダートバイクって実はオイルにかなり厳しい状況だったりします。
単気筒なわりに目一杯まで絞り出されたパワー、そしてセミドライサンプ採用でオイルの実質量の少なさ(1リッターくらいしか入りません)無理にパワーを引き出しているので最高回転は1万回転以上、高回転でトルクを出す仕様なのでレブにあてるまでがんがんエンジンを回します、そして難所系も走るのですからヘタすれば時速10キロくらいの低速走行も強いられたりもします。
エンジンにしてみればかなり過酷な状況なんですね。

そんな状況でもセカンドグレードのパワーSP15W45でも問題は無いのですが…やはり熱ダレの問題はあるんですね。
レーサーなのでオイル交換の推奨サイクルは長くても10時間くらい。
規定通りに交換しても暑くなるこの時期では後半に若干のシフトチェンジの引っかかりを感じます。

その点トルク15W50は全く問題無し。

2021初走り

年末年始に難所系の走行もしましたがギアの入りや変な違和感もなし。
また抜いた後のオイルも問題無し、高圧縮エンジン故に燃料希釈は起こっておりましたがオイルの性能には関係ありませんでした。

ぶっちゃけこの手のインプレッション等ではホントに鈍感な私ですら、その違いが分かるのですからやはりトルク15W50は別格なんだと思います。

ノンポリマーのトルク15W50はポリマー配合オイルと比べると同粘度とは思えないほど軽くエンジンが回りますので、粘度の硬さを心配をしている人も一度試しに入れてみてはいかがでしょうか。
冷間時は確かに少し硬い(重い)印象こそありますが、一度温まってしまえばものすごいレスポンスでちょっと驚くと思います。

プラシーボ効果とかじゃない「お!」っと言う実感を得られると思いますよ。